~ジャパニーズクラフトジン~後編

今、世界的に人気なジャパニーズクラフトジン。
前編ではジンの歴史やジャパニーズクラフトジンの始まりについてご紹介させて頂きました。
後編ではジャパニーズクラフトジンの魅力やおススメのジャパニーズクラフトジンをご紹介させて頂きます。

季の美


蒸留所:京都蒸留所
アルコール度数:45%
主な原ボタニカル:ジュニパーベリー、柚子、山椒、緑茶(玉露)、檜など
 
 
日本初、ジン専門の京都蒸溜所がつくるジャパニーズクラフトジン。
季の美 京都ドライジンは、お米からつくるライススピリッツとボタニカルに玉露や柚子、檜や山椒など日本ならではの素材を積極的に取り入れ、伏見の柔らかくきめ細やかな伏流水を使用しています。
英国と京都の伝統を融合させたプレミアムクラフトジンです。
ジュニパーベリーの効いたロンドンドライスタイルに「和」のエッセンスを加えた唯一無二の味わいをお楽しみいただけます。
通常、ジンは全てのボタニカルをまとめて蒸溜しますが、「季の美」の製法は非常に独特です。

11種のボタニカルを特性に応じて「ベース(礎)」、「シトラス(柑)」、「ティー(茶)」、「スパイス(辛)」、「フルーティ&フローラル(芳)」、「ハーバル(凛)」の6つのグループに分類し、別々に蒸溜した後にブレンドします。
それぞれの素材を最大限に生かしながら匠の技で絶妙な調和を取る、これが京都蒸溜所の「雅」製法です。
始めはゆずの香りが強いが、だんだんと玉露の上品な甘い香りや、山椒などの凜とした香りがあらわれ、複雑な香りです。
味わいはまろやかでコク深く、甘みのあるジンです。
やがてジンらしいハーバルな風味があらわれ、生姜や山椒のスパイシーな風味を感じられます。
季の美は、一般的な大量生産系のジンとは異なり、そのまま飲んでも飲みやすく、かつ味わい深いため、ストレートやトワイスアップといったお酒そのものを味わう飲み方がおススメです。
またジンでは非常に珍しく、お湯わりに対応しているのも魅力です。

蒸留所:大阪工場クラフト蒸留工房
アルコール度数:47%
主なボタニカル:桜、桜葉、煎茶、緑茶(玉露)、山椒、柚子など
 
 
大手洋酒メーカーのサントリーが造るジャパニーズ・クラフトジンです。
「六」という名前の由来は桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子という6種類の伝統的な日本のボタニカルからとられています。

この6種類のボタニカルはいずれも旬の時期に収穫され、各々の素材に合わせた蒸留方法によって生産。そこにコリアンダーシードやカルダモン、アンジェリカルートなどの8種類の伝統的なジンのボタニカルも配合されており、大手メーカーならではのクラフトジン製法が特徴と言えます。
桜やゆずの華やかで爽やかな香りで、甘い口当たりから山椒の辛味を感じる味わいです。
飲みやすいながらもしっかりキレのあるジンとなっています。
おススメの飲み方はストレート、トワイスアップもおススメですがサントリーは針生姜を入れてトニックウォーターで割る飲み方を推奨しているようです。
実はサントリーは30年以上前にクラフトジンのようなプレミアムなジンを販売しているのですが、時期尚早すぎてあまり根付かなかったのだとか。
ジン自体は1936年には生産を開始しているので、長年の技術力が結集したのが今回の「六」なのでしょう。

和美人

蒸留所:マルス津貫蒸溜所
アルコール度数:45%
ボタニカル:生姜、緑茶、けせん(ニッケイ)、柚子、金柑、月桃、紫蘇など
 
日本を代表する蒸留酒の焼酎の伝統技術多様な自然環境により恵まれるボタニカル『和美人』は鹿児島の伝統技術と自然を表現したジンです。
蒸留所にある南薩摩津貫で収穫した金柑・けせん(ニッケイ)の葉を始め鹿児島各地で収穫された9種のボタニカルとジンの核ともいえるジュニパーベリーを独自の製法で仕込み・蒸留・ブレンドしました。
ジュニパーベリーのフレーバーを軸に金柑や柚子といった和の柑橘系アロマ・けせん(ニッケイ)・生姜のスパイシーさやほのかな甘みが調和しています。
鹿児島のボタニカルにより生み出される複雑なフレーバーで多様な自然を表現しています。
米っぽい味わいがベースにありながらも、柑橘系の爽やかな甘みも感じるものとなっています。
飲みやすいながらも、しっかり飲みごたえがあるです。

ラベルデザインは薩摩絵付師・室田志保さんが、現在に蘇らせた江戸時代末期から作られていた陶器(薩摩焼)製のボタン「薩摩ボタン」のオリジナルデザインです。
3つのボタンの中に、使用されているボタニカルをあしらい鹿児島の伝統技術と自然を表現しています。
ストレート、ロック、トワイスアップでのお飲み方がおススメです。

カフェジン

蒸留所:宮城狭蒸留所
アルコール度数:47%
ボタニカル:ゆず、かぼす、甘夏、シークヮーサー、リンゴ、山椒など
 
 
ニッカだからこそつくり得た、伝統的な連続式蒸溜機「カフェスチル」でつくられたスピリッツをベーススピリッツに100%使用した、ニッカウヰスキーならではのプレミアムジン 。

『ニッカ カフェジン』は、大麦麦芽(モルト)やとうもろこしなどの原料を「カフェスチル」で蒸溜した「カフェ蒸溜液」をベースに、山椒、ゆずなどの和柑橘、ジュニパーベリー等を「カフェ蒸溜液」に別に浸漬、それぞれの香味成分を十分に抽出した後、再蒸溜したスピリッツを複数ブレンドしたプレミアムジンです。
柑橘の爽やかな香りと山椒のスパイシーな香りが調和し、コクを感じさせる甘い口当たりと、ボタニカル由来の香りが重なり合う複雑な味わいが特長です。
原材料である穀物由来の甘みがしっかり残り、後味がまろやかなカフェジン。
シンプルなカクテルでこそ、その個性が際立ちます。
トワイスアップやロックでのお飲み方がおススメです。
お好みでオレンジピールを加えるのもおススメです。

後編まとめ

後編ではおススメの国産クラフトジンをご紹介させて頂きました。
ご紹介させて頂いたもの以外にもたくさん種類があります。
色々な種類を試して、お気に入りの物を見つけてみてください。
それでは今夜も素敵な夜をお過ごしください。