今回ご紹介するウィスキーは、2016年に開業したばかりの北海道厚岸市に位置する「厚岸蒸留所」の商品です。ウィスキー愛好家の皆様であれば当然ご存知の蒸留所ですよね。
現時点(2019/1/3)で、厚岸蒸留所がリリースしている商品は2種類。
- 厚岸NEW BORN FOUNDATIONS 1(2018/2/27発売)
- 厚岸NEW BORN FOUNDATIONS 2(2018/8/28発売)
通常、スコッチウィスキーでは蒸留後に樽詰めし、最低3年間の熟成を経てウィスキーとして商品化することと決められています。
(日本ではこのような決まりは無い為、各メーカーの最低熟成期間は不明です)
厚岸蒸留所では、来るべき正式商品化の時期に先立ち、ウィスキー愛好家の方々へ『厚岸蒸留所の現在』を伝えるNEW BORNシリーズを企画して発売しました。
まずは、2018年2月に発売した「厚岸NEW BORN FOUNDATIONS 1」を紹介いたします。
1.メーカー
堅展実業株式会社
2.蒸留所
厚岸蒸留所
(2016年操業開始)
アイラモルトのようなウィスキーを目指す北海道で2番目のウィスキー蒸留所
「スコットランドの伝統的な製法で、アイラモルトのようなウイスキーを造りたい」という強い想いで2016年に開業した厚岸蒸留所。設備はスコットランドのフォーサイス社製のものを導入。
アイラ島のウイスキー造りと同様、泥炭(ピート)層を通った水を仕込み水に用い、冷涼で湿潤、そして海風が当たる場所「厚岸」で日々、熟成が進んでいます。
- 〒088-1124 北海道厚岸郡厚岸町宮園4丁目109-2
堅展実業株式会社 厚岸蒸溜所 - ※蒸溜所見学は「厚岸味覚ターミナルコンキリエ」が主催しています。
詳しくはこちらのページをご覧ください
http://www.conchiglie.net/tour/whiskey/
3.商品名
厚岸NEW BORN FOUNDATIONS 1
4.特徴
バーボン樽で5~14ヶ月熟成したノンピートモルト原酒をバッティング。
4回のシリーズでリリースする「厚岸NEW BORN FOUNDATIONS 」の第一弾は、バーボン樽で5~14ヵ月熟成したノンピートモルト原酒をバッティングし、樽出し原酒に近い味わいを体験できるよう、アルコール度数は60度となっています。
酒齢18年以上の長期熟成モルトが、 深い香りとほのかなスモーキーさを醸し出します。
複雑なコクと甘み、馥郁とした樽香が見事に調和。
スモーキーで心地よい余韻をお愉しみください。
香り:レモン、ナッツ、ハチミツ様の甘い香り
味わい:柑橘系の酸味と、ふくよかな甘み
余韻:バニラ様の甘さと、コーヒー様のビター感
タイプ:シングルモルト
原材料:モルト
アルコール分:60%
5.受賞歴
熟成段階のウィスキーとしては前代未聞の快挙。
ジム・マレー氏の「ウイスキーバイブル2019」で、100点満点中88.5点という高得点を獲得しました。
6.価格
小売価格:3300円(税込:3564円)
容量:200ml
販売数が限定であり、殆どの小売店で即完売。店頭に並んでいたのかも定かではありません。
楽天やamazonなでの通販サイトでの販売状況を調べてみたところ、7,500円~12,000円程の価格で販売されており、既に定価の3倍程のプレミア付きとなっていました。(2019年1月3日時点)
流通数が少ないという希少価値と、まだ開業して2年足らずにも拘わらず、商品のクオリティがかなり高いこと。そして、厚岸蒸留所のウィスキー作りへの情熱とこだわりが既に評価され認められた事によるものと思います。
BAR新海での提供価格
「BAR新海」では、この貴重なウィスキーを
45ml:4500円
30ml:3000円
15ml:1500円
にて提供しております。
7.まとめ
店主が北海道出身という事もあり、個人的にもかなり想い入れの強いウィスキーです。
先日、堅展実業の樋田恵一社長とお話させて頂く機会があり、ウィスキー造りへの想いもお聞きしましたが、ご本人のウィスキーに対する情熱と、アードベックのような美味しいアイラモルトを目指して蒸留所を建設する土地と設備、更に材料に徹底的にこだわっておられる事を知りました。
ニューボーンを発売して早々にウィスキーバイブルでも高評価を得るほどのスペックの高さは、2020年の正式リリースが本当に待ち遠しいところですが、この後、New Bornシリーズの第三弾、第四弾が2019年に発売予定となっておりますので、ウィスキー愛好家の皆様お見逃しなく!