竹鶴政孝がこだわり続けたブレンデッドウイスキー。12年以上の原酒を厳選してブレンドしたプレミアムブレンデッドウイスキー「ザ・ニッカ12」。
ブレンデッドの自由さから生まれた未知なる洗練!
ニッカが誇るモルト原酒とカフェグレーンの出会い!
竹鶴政孝から受け継ぐ卓越した技術で達成した美しいバランス。
1.メーカー
ニッカウヰスキー株式会社
2.蒸留所
ニッカのブレンデッドの特徴は、3つの蒸溜器(機)が生み出す原酒から成り立っている。
ひとつは余市蒸留所のストレート型ポットスチル。現在では世界唯一の石炭直火蒸溜を行うストレート型のスチルからはヘビーで力強いモルトがつくられる。ピートやスモークも十分にのったフルボディさが魅力の原酒です。
もうひとつは宮城峡蒸留所のバルジ型ポットスチル。スチーム間接蒸溜によって生み出される華やかで香り高いモルトは、余市と全く異なるタイプの原酒です。余市をハイランド、宮城峡をローランドとなぞらえて、それぞれ特色を生かしたウイスキーがつくられています。
そして創業者 竹鶴政孝氏が「グレーンウイスキーを使うようにならなければ、日本のウイスキーは一人前とは言えない」と切望し、1963年に導入された宮城峡のカフェ式連続式蒸溜機からつくられるグレーンウイスキー。余市と宮城峡の個性的なモルトとのバランスを取るために欠かせない存在です。それを竹鶴氏から脈々と続くブレンディング技術がまとめ上げる。
そのニッカ史上最高作となるのが、社名を冠した「ザ・ニッカ」です。
3.商品名
ザ・ニッカ12
4.特徴
ブレンデッドの無限の可能性に挑んだ予想を超えたバランス
12年以上の原酒を厳選してブレンドしたプレミアムブレンデッドウイスキー。
磨き抜かれたブレンドの技が凝縮した、ザ・ニッカ12年。
重厚で力強く、ピートの香りたつ個性的な余市モルトと華やかでフルーティー、軽やかな宮城峡モルトを、甘くまろやかなカフェグレーンがふんわりと包み込む。
味わいは香ばしいビスケットやシリアル、メロン、桃のシロップのような甘さが感じられる。
モルトベースのしっかりした熟成感と、とろりとしたメローなコクが溶けあい、かすかにココアやシナモンが漂う心地よい余韻へと続きます。
ウイスキーらしい味わいと香り、すべての要素をバランスよく満たす、美しいまでの調和を実現。
緻密に計算されたブレンディングの賜物という印象。それでいてニッカらしい個性が全面に押し出された、頼もしい紳士のようなウイスキーです。
ボトルデザインには重なり合う着物の衿もとをイメージした大胆なカッティングが施されている。「重なる」「和の心」を表現したボトルデザインが、ジャパニーズブレンデッドとしての誇りを体現しているかのよう。木のキャップも重厚感が感じられる。
メーカーHPに掲載のテイスティングノートは以下です。
香り:豊かなモルト香と、果実やブーケのような華やかな香り。バニラやキャラメルを思わせる、甘い樽熟成香。
味わい:まろやかでスムースな口当たり。しっかりとしたモルトのコクを、カフェグレーンのやわらかな甘さが調和した、軽やかで伸びのある味わい。
余韻:カカオやクッキーのような甘く豊かな芳香が、微かにスパイス、ビターを伴い、心地よく続く。タイプ:ブレンデッド
原材料:モルト、グレーン
アルコール分:43%
5.受賞歴
- 2017 ISC 金賞
- 2015 グッドデザイン賞
6.価格
メーカー希望小売価格:700ml 6,000円(税込:6,480円)
通販やネットオークションでは9,000円〜10,000円前後で販売されています。(2019年4月1日時点)
BAR新海での提供価格
「BAR新海」では、このウィスキーを
45ml:1,600円
にて提供しております。
7.まとめ
かなりマイルドで飲みやすいウイスキーで美味しい。バニラの甘さを感じるマイルドな口あたり、飲み干してしばらくするとスパイシーさを舌に感じ始めます。香りのアルコール臭さはまったく感じることもありません。日本のウイスキーによくある、少しツンとした後味が嫌味なく広がるのが特徴です。
また水と1:1で割っても、味の変化が少なく、さらにマイルドになり美味いので、ウイスキー初心者にはお薦めです。
しかし、そんな「ザ・ニッカ12」も残念ながら2019年3月末を目途に、在庫がなくなり次第終売することが発表されております。
後継商品として、2019年4月9日に「ザ・ニッカ(ノンエイジ)」が発売されます。
12年物からノンエイジに変更されますが、価格体系は従来と同じく希望小売価格6,000円(本体価格)と実質は値上げになったと言わざるを得ないです。
まだ飲んだことのない方、ウイスキー初心者の方、是非ともBAR新海でご賞味ください。