~ジャパニーズウィスキー~後編

今、海外でも人気のジャパニーズウィスキー。
前編ではジャパニーズウィスキーの歴史や特徴をご紹介させて頂きました。
後編ではおススメのジャパニーズウィスキーをご紹介させて頂きます。

山崎12年

製造者:サントリースピリッツ株式会社
蒸留所:山崎蒸留所
酒別:シングルモルト
アルコール度数:43%
原材料:モルト
色:琥珀色
匂い:熟した柿、桃、バニラ
現在最も人気の高いウイスキーの中でも定番中の定番と言われるサントリーの山崎ですが、中でも12年は非常に人気が高く、華やかに広がる香りがジャパニーズウイスキーの本質を教えてくれます。
繊細で複雑、深みのある味わいです。
繊細で上品なテイストの日本を代表するシングルモルト。
飲み飽きず、幾重にも押し寄せる複雑な香味が、世界を魅了しつづけています。
果物のような芳醇な香りに、その香りから連想しやすくマッチした味が感じられるウイスキーで、ほんのりと穀物から来るフルーティーな甘みに、優しい酸味の余韻が寄り添うように広がります。
山崎12年本来の味を楽しみたい方はストレートかロックでのお飲み方がおススメです。
また少し水を加えたトワイスアップもおススメです。

岩井

製造者:本坊酒造株式会社
蒸留所:マルス信州蒸溜所
酒別:ブレンデット
アルコール度数:40%
原材料:モルト、グレーン
色:琥珀色
匂い:熟したレーズン、バニラ
岩井ポットスチルが稼働して半世紀、マルスの生みの親「岩井喜一郎」氏へ尊敬と感謝の念を込めたブレンデッドウイスキー。
複雑で心地よい香りが特徴、口当たりは優しく、柔らかいがボディーがしっかりしていて熟成感も感じられます。
スモーキーさがまず出てきますので、その後甘い香りが広がってきます。
甘い香りと共に樽香らしい香りがすっと抜けていきます。
ウィスキーが苦手な方でも飲みやすいと思います。
ロック、ストレートはもちろん水割りもおススメのお飲み方です。
販売店限定となっているこの岩井。
是非上品かつ重厚感のある味わいをお楽しみ下さい。

富士山麗

製造者:キリンディスティラリー株式会社
蒸留所:富士御殿場蒸溜所
酒別:ブレンデット
アルコール度数:50%
原材料:モルト、グレーン
色:琥珀色
匂い:洋梨、パイナップル、オレンジピール
ミネラル豊かな富士山麓の伏流水100%、富士御殿場蒸溜所独自の酵母を使い、容量180リットルという小樽で熟成されています。
上品で芳醇な甘い香りにピートのほのかな香り、クリーンでフルーティーな味わいはすっきりしたおいしさです。
梨やパイナップル、そしてオレンジピールを想わせるフルーティで華やかな果実香が立ちのぼり、黒糖や焼き菓子のような甘く芳ばしい風味が織り重なる、複層的で円熟した味わいが特長です。
ほのかに感じるピートフレーバーも味わいに深みを与え、気品のある熟成香と共に、複雑で奥深い余韻が心地よく続きます。
ラベルにも描かれた富士山を含め、日本を代表する銘柄といってもいい1本。
ストレートでお試し頂きたいですが、少量の水で割っても香りや甘味、その素晴らしさを感じることができます。是非お試しください。

ニッカカフェモルト

製造者:ニッカウヰスキー株式会社
蒸留所:富士御殿場蒸溜所
酒別:ブレンデット
アルコール度数:45%
原材料:モルト、グレーン
色:琥珀色
匂い:バナナ、メロン、はちみつ、バニラ
「ニッカ カフェモルト」は、ニッカウヰスキーが持つ伝統的なカフェ式連続式蒸溜機(カフェスチル)でつくられたウイスキーです。
カフェスチルでつくられるグレーンウイスキーは主にトウモロコシを原料にしたものが一般的ですが、ニッカでは大麦麦芽を原料にカフェスチルで蒸溜した、新しい味わいの原酒づくりにチャレンジしてきました。
麦芽の甘さと芳ばしさ、ほのかなバニラの香りと軽快なモルト香が調和。
軽やかでスムースな口当たり、ふわりと広がるクリーミーな甘さ、すっきりと爽やかな後味が特徴です。
「ニッカ カフェモルト」の味わいをそのままお試し頂けるストレートでのお飲み方がおススメです。

厚岸

製造者:堅展実業株式会社
蒸留所:厚岸蒸溜所
酒別:シングルモルト
アルコール度数:60%
原材料:モルト
色:琥珀色
匂い:レモン、ナッツ、ハチミツ様の甘い香り
ノンピート原酒をバーボンとシェリー、入手困難なミズナラの熟成樽で5か月~14か月熟成させたジャパニーズアイラモルトウイスキー。
熟成期間は短いものの、フルーティーな香り、柑橘系の甘さ、バニラのような余韻が残るしっかりとした味わいが特徴的。
アイラは比較的寒暖差の少ない気候で製造されますが、厚岸は冬はマイナス20度、夏は25度寒暖差が激しい気候です。
この気候の違いがスコットランドとは違う厚岸らしい風味に繋がります。
樽出し原酒に近い味わいを体験していただくため、アルコール度数は60度としています。
ストレートはもちろん、お好みで少量の加水、トワイスアップ、オンザロックなどあらゆる飲み方をお楽しみください。
時間をかけてゆっくり飲むと、香りが花開いて一層お楽しみいただけます。

後編まとめ

今回ご紹介させて頂いた5種類以外にも日本全国に沢山のジャパニーズウィスキーがあります。
ウィスキーという同じジャンルなのにひとつひとつ味わいや風味が異なりますよね。
是非飲み比べをしてお気に入りのウィスキーを見つけてみてください。
それでは素敵な夜をお過ごしください。